〜日常動作と体の硬さの話〜

こんにちは。

焼津の筋膜整体Monteciero(モンテシエロ)石川です。

日々の施術の中で、

「特に無理はしていないはずなのに、体がどんどん硬くなっていく」

そんな声をよく聞きます。

実はこれ、年齢や運動不足だけが原因ではありません。

日常生活の“動きの偏り”が、体の硬さに大きく関わっています。

◯日常生活で「使わない動き」は、少しずつ失われていく

姿勢の良し悪しは、筋力や筋肉の使い方も関係しますが、

まず大切なのは体の柔軟性です。

◯硬くなりやすい代表例は「太ももの裏」

特に硬くなりやすいのが、

太ももの裏側にあるハムストリングスという筋肉です。

床の物を拾うときや靴ひもを結ぶとき、

多くの方は膝を曲げます。

膝を伸ばしたまま前屈すれば太ももの裏は伸びますが、

その動きは日常ではほとんど使いません。

「楽な動き」ばかり選んでいるうちに、

体は少しずつ動ける範囲を狭めていくのです。

◯「前にかがむ」けど、「反る」動きが足りない

現代の生活では、

前にかがむ動作は多くても、後ろに反る動きはほとんどありません。

腰や背中、首も同じです。

下を向く時間は長いのに、

天井を見るように大きく反らす動きは少ない。

すると、

前側の筋肉が硬くなる

反りづらくなる

さらに動かさなくなる

という悪循環が起こります。

◯体の硬さは「眠り」にも影響します

日中に失われた柔軟性は、

夜の睡眠にも影響します。

本来、人は一晩に何十回も寝返りを打ち、

同じ姿勢を避けています。

ですが体が硬いと、

寝返りの回数が極端に少なくなり、

「動かなすぎ」の状態になります。

その結果

・夜中に痛みで目が覚める

・朝起きたときに首や腰がつらい

・寝ても疲れが取れない

こんな状態につながってしまうことがあります。

◯筋膜グリップ療法でできること

当院で行っている筋膜整体、筋膜グリップ療法は、

無理に引き伸ばしたり、強く押したりする施術ではありません。

日常生活で使われなくなった動きや、

固まりやすくなった筋膜のつながりに対して、丁寧に“動ける感覚”を思い出させていく整体です。

「どこを動かせばいいのか分からない」

「自分ではどうにもならない硬さがある」

そんな方の体を、

少しずつ、無理のないペースで整えていきます。

体が硬くなるのは、

がんばりすぎている証拠でもあります。

もし、

「最近、動きづらさが当たり前になってきた」

「寝ても体が重い感じが抜けない」

そんなサインを感じていたら、

一度、体をゆっくり整える時間をつくってみてください。

無理に変えようとしなくて大丈夫です。

今の体に合った方法で、

少しずつお手伝いできればと思っています。

気になることがあれば、いつでもご相談ください。