
反り腰と曲がり腰の違い
・反り腰
・曲がり腰
どちらも「姿勢が悪い」と言われがちですが、実は体の使い方そのものが大きく異なります。
今日はその違いを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
【反り腰の方の特徴】
反り腰の方は、日常生活の中で筋肉をよく使う姿勢をとっていることが多いです。
● 体の使い方の傾向
・気づくとどこかに力が入っている
・無意識に踏ん張っている
・力を抜くのが少し苦手
そのため、
→ 関節そのものの大きな障害は起きにくい
→ しかし、筋肉が疲れやすい
という状態になりやすいのです。
「検査では異常がないと言われたけれど、つらい」という方が多いのもこのタイプです。
臨床でも、反り腰の方は無意識に体へ力が入りやすい傾向があります。体を安定させようとして筋肉を使い続けるため、緊張が習慣化しているケースも少なくありません。
これは性格の問題ではなく、体の使い方のクセが定着している状態です。
【反り腰猫背というパターン】
「猫背=曲がり腰」と思われがちですが、反り腰でありながら猫背になっている方も少なくありません。
胸椎が強く丸まると頭が前に出ます。そのバランスを取るために、腰椎の反りがさらに強くなります。
つまり、
・背中は丸い
・腰は強く反っている
という組み合わせになります。
この状態は腰への負担が大きくなりやすいのが特徴です。
姿勢は一部分だけで決まるものではなく、全身のバランスの中で作られています。
【曲がり腰の方の特徴】
曲がり腰の方は、筋肉よりも関節や靭帯に体重を預ける姿勢になりやすい傾向があります。
● 体の使い方の傾向
・筋肉をあまり使わない
・関節に体を預ける
・省エネな姿勢になりやすい
体を丸めた姿勢は、筋肉をあまり使わないため疲れにくく感じます。しかしその分、関節への負担が続きやすくなります。
その結果、
→ 筋肉疲労は起きにくい
→ しかし、関節に負担がかかりやすい
という状態になります。
さらに、
・胸まわりが硬くなりやすい
・腕が上げにくい
・背筋を伸ばしにくい
・筋力が低下しやすい
といった傾向も見られます。
「気づいたら姿勢を支える力が弱っていた」という方も少なくありません。
【なぜ治りにくいのか?】
曲がり腰は関節への負担が集中しやすく、その状態が長く続くと、
・関節の動きが少しずつ硬くなる
・可動域が狭くなる
・痛みが慢性化する
といった状態につながることがあります。
そのため、改善には少し時間がかかる場合があります。
【最後に】
どちらの姿勢も、体がその時々でバランスを取ろうとした結果です。
良い・悪いで判断するのではなく、今どんな使い方をしているのかを知ることが大切です。
反り腰と曲がり腰は、同じ姿勢の崩れでも体の使い方が大きく異なります。
・反り腰は筋肉が緊張しやすいタイプ
・曲がり腰は関節に負担がかかりやすいタイプ
姿勢は腰だけの問題でも、背中だけの問題でもありません。体全体の連動を見ながら整えていくことが大切です。
施術では、身体のどこで支え、どこに負担がかかっているのかを丁寧に確認しながら整えていきます。
ご自身のお身体のことが気になる方は、お気軽にご相談ください。
まずは今の状態を一緒に確認することから始めましょう。